
女性なら一度は経験したことがある「生理前の止まらない食欲」。
普段の食事では満足できず、気づけばつい食べすぎて自己嫌悪…。
甘いものや脂っこいジャンクフードが無性に欲しくなることもありますよね。
せっかくのダイエットが台無しになってしまった、と落ち込む人も少なくありません。
これは決して意志が弱いからではありません。
実はこの食欲の変化、多くの女性が抱える自然な体のサイン。
原因と正しい対策を知っておくことで、ダイエットの大きな壁を無理なく乗り越え、理想の自分に近づくことができるのです。
生理前に食欲が増える原因とは
1. 女性ホルモンの変動
生理周期の後半(黄体期)になると、
- プロゲステロン(黄体ホルモン) が増加
- エストロゲン(卵胞ホルモン) が減少
します。
プロゲステロンは体に水分や栄養をため込みやすくする働きがあり、その影響で「もっとエネルギーを取りたい!」と体がサインを出すのです。
2. セロトニン不足
生理前は気分が落ち込みやすくなる人も多いですよね。
これは「幸せホルモン」と呼ばれる セロトニン が減少するため。
セロトニンを補うには糖質が必要なので、自然と 甘いものやパン、スナック菓子 などが欲しくなってしまうのです。
3. 血糖値の乱れ
ホルモンの影響でインスリンの働きも乱れやすくなり、血糖値が急上昇しやすい状態になります。
すると血糖値が下がった時に「もっと食べたい!」という強い欲求が起こり、食欲がコントロールしにくくなるのです。
4. 体のエネルギー消費量が増える
意外と知られていませんが、生理前は 基礎代謝が少し上がる と言われています。
そのため、体は普段よりエネルギーを必要としており、自然と「お腹が空きやすい」状態になるのです。
食欲増進への具体的な対策
(1)食事編
- たんぱく質や食物繊維を多めに
- 血糖値を急に上げない食事(低GI食品)
- チョコ欲には「高カカオチョコ」「プロテインバー」で代替
(2)生活習慣編
- 軽い運動(散歩・ストレッチでストレス解消)
- 睡眠をしっかりとる(寝不足は食欲増進ホルモンを刺激)
(3)メンタル編
- 完全に我慢するより「ちょっと工夫して満たす」ことが大切
- 「食べたい気持ちは自然なこと」と受け止める

普段の食事に付け加えやすい手軽なものがおすすめ
・三十三雑穀
普段に食べるご飯に混ぜるだけ。プチプチ・もちもちの食感で食べごたえも抜群。
白米だけのご飯よりも腹持ちがよく、自然と食べすぎを防いでくれるのも嬉しいポイントです。
・オオバコ(サイリウム)
水を含むと30倍以上にふくらむ食物繊維をたっぷり含んでおり、少量でもしっかり満腹感を得られるのが最大の魅力。
粉末を水に溶かしてゼリーにしたり、パンやスイーツに混ぜて使ったりとアレンジも自由自在。
糖質やカロリーを気にせず楽しめるので、置き換えダイエットや糖質制限中の強い味方になってくれます。
・プロテイン
ほんのり甘くてデザート感覚なのに、砂糖たっぷりのお菓子よりずっと低カロリー。
しかも タンパク質がしっかり摂れる ので、筋肉や代謝をサポートしながら、食欲を落ち着かせる効果も期待できます。
生理前の食欲増進は、ホルモンや神経伝達物質、代謝などが関わる 自然な体の反応 です。
決して「自分が意志が弱いから」ではなく、体の仕組みとして起こるものなんですね。
だからこそ、原因を理解すれば対策も立てやすくなります。
普段の食事に少し工夫を加えたり、デザートをプロテインやフルーツに置き換えたりと、日常のちょっとした選択が食欲コントロールにつながります。
無理に我慢するのではなく、体と上手に付き合いながら、ダイエットや健康習慣を続けていきましょう。
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